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わたしの米国留学体験記 ~アメリカ: アンドリュース大学からお届け~

わたしの米国留学体験記
~アメリカ:アンドリュース大学からお届け~

大阪市立大学商学部2年  原田 歩実

こんにちは!
私は、2022年8月15日から12月16日までの約4か月間、アメリカのミシガン州にあるアンドリュース大学に留学しています。
このレポートが、留学に興味のある方の参考になれば幸いです。

 

米国到着!!

伊丹空港から成田空港を経由してシカゴ・オヘア国際空港まで、約16時間のフライトでした。

アメリカに到着した途端、英語しか聞こえない世界に「ついに留学生活が始まるのだな」と期待と不安でいっぱいでしたが、アンドリュース大学の先生が空港まで迎えに来てくださり、約3時間かけて学校へと向かいました。

写真左:アンドリュース大学   写真右:シカゴ・オヘア空港到着時の入国審査の列

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寮での生活

アンドリュース大学の生徒のほとんどは寮で生活しており、女子寮は2人部屋で、シャワー・トイレをフロアで共有する部屋か、シャワー・トイレが中に付いている部屋から選ぶことができます。

勉強机、クローゼット、収納用のたな、ベッドのみのシンプルな部屋ですが、快適に生活することができます。

 

写真左:寮の建物  /  写真右:寮の中

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共有のキッチンがありますが、カフェテリアでご飯を食べることが多いです。
宗教上、ベジタリアン、ヴィーガン用の料理が用意されていますが、デザートやサラダバー、ピザ、アイスなど自分が好きなものを好きなだけ食べることができます。テイクアウトもできるので、時間がないときも便利です。
また、バーガーやタコスなどファストフードを買うことができるお店もあります。

写真左:バイキング形式の食堂メニュー。ベジタリアン、ヴィーガン用のメニューも豊富です。

写真中:カップケーキやフルーツもあります。

写真右:ジャスミンライスと揚げた豆腐。ジャスミンライスはパラパラとした食感です。日本のもちもちご飯が恋しい時もあります!

 

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ルームメートの紹介

私のルームメイトは、ボリビア出身ですがアメリカに来たのが4年前なので、英語の宿題でわからないことがあれば助けてくれます。毎日夜は一緒に勉強したり、他の部屋の友達と学校について話したりしています。

一人部屋が恋しくなる時もありますが、日本人が少ないこの学校で暮らしていくには、ルームメイトが欠かせない存在です。
一人で部屋を使うことを選ぶこともできますが、せっかくならシェアルーム生活を経験してほしいと思います。

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留学を志望した理由

私が留学を志望したのは、幼い頃から見ていたドラマや映画の影響で単純に海外の学生生活を体験してみたい、また、英語力を向上させることで自分の強みになると考えたからです。
加えて、商学部の授業を受ける中で、広い視野をもっていればもっているほど、自分が活躍できる幅も広がるかもしれないと思うようになりました。

2022年2月にTOEFLを受けたので、一般的に留学を希望する人に比べてかなり遅かったと思います。留学出発の一年前には最低限必要なスコアなどを取得しておくべきだと思います。

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出発までに準備したこと

2022年3月に正式に交換留学生として派遣されることが決定してからは、英単語を覚えたり、英語の本を読んだりしていました。
しかし、YouTubeで実際の海外大学生が話している動画をシャドーイングしたり、英語のニュースを見たりなど、生きた英語に触れる時間をもっと作るべきだったと考えています。なぜなら、友人や先生の話すスピードはとても速く、一語一語に注目するというよりは、雰囲気と文脈で推測する必要があるからです。
日常会話によく使われる言い回しなどを知っていると役に立つと思います。

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持ち物に関してですが、寒さ対策と出かける用のおしゃれ着を持ってくるといいと思います。
私は、学校に行くことしか考えていなかったので、パーカーやスウェットなどを持ってきたのですが、それだと休日や学校のイベントの時に着る服に困ります。

また、物価が高いことに加えて、学校の近くに本当になにもないので必要だと思ったものは全て持ってくるべきだと考えます。

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大学の紹介

アンドリュース大学の生徒数は学部・大学院合わせて3,800人ほどで、他の大学に比べてとても小規模な学校です。学期の最初は新入生向けのオリエンテーションがたくさんあり、同じ学年の人はほとんど顔見知りになります。

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留学を考えている人は日本人の多さが気になると思いますが、アンドリュース大学には片手で数えられるぐらいの日本人しかいません。

しかし、だからといって疎外感を感じることはありません。なぜなら、アンドリュース大学の留学生の人数はアメリカの大学約440校のうち10番目に多いと2022年に報告されているほどで、留学生ならではの悩みなども相談しやすい環境だと思います。

英語の次にスペイン語、韓国語を話せる人が多く、2か国語話せるのは当たり前のようで驚きました。

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寮から授業を受ける建物は5分で着くぐらいの距離でとても便利ですが、雪の日は少しの距離でも凍えるぐらい寒いです。キャンパスには毎週大勢の人が集まる教会や温水プールなどの設備が整ったジムもあります。

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写真左:教会(外観)/ 写真中央:教会(内観)/  写真右:雪で町全体が停電し学校が休校になるぐらい寒く、雪の多い日が続いています。

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また、ホールでは、毎月音楽専攻の人が開いているコンサートを聴きに行くことができます。専攻にかかわらず、幼い頃から楽器を習っている人が日本に比べて多いと感じました。

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写真左:ジムのエントランス / 写真右:コンサートなどを行うホール

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授業の紹介

私はESLと呼ばれる英語を基礎から学ぶことができる授業と会計の授業を取っていました。ESLは大学院に入学する前の年齢の人が多かったです。留学生が多いと言いましたが、アンドリュースに来る前にすでに留学を経験している人がほとんどだったため、ESLのクラスには同年代の人があまりいませんでした。

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それに対して、会計の授業は生徒6人で3時間の授業だったので、先生ともクラスメイトとも話す機会が多かったです。ビジネスを専攻にしている人は少なく、副専攻として授業を受講していました。日本と違い、ほとんどが副専攻も勉強しているということが印象的でした。

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ルームメイトや授業を通して出来た友達とは、毎日ご飯を一緒に食べたり、勉強したりしていました。部屋も近くだったので、何かあればすぐに部屋に行くことができるのが新鮮で楽しかったです。

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イベントやカフェで並んでいるときでさえ友達を作るチャンスはあったし、英語が下手でも興味をもってくれる温かい人が多いのが、アンドリュース大学の長所だと思います。

 

週末の過ごし方、ハロウィン、クリスマス

週末や行事の過ごし方について紹介します。土曜日はほとんどの生徒が教会に行きます。
午後は、学校のクラブがイベントを主催しているときは、それに参加したり、友達とゆっくりしたりします。

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日曜日はほとんどの学生が次の週に備えて課題や予習を行います。
学校の周りに遊べるような場所は全くないため、退屈なように見えるかもしれませんが、ほとんど毎週、学校内でイベントが行われるので、楽しみながら交友関係を広げるいい機会になると思います。

 

写真:学校のイベントの様子

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夏にはビーチデイ、秋にはリンゴ狩りやパンプキンデコレ―ションなど季節ならではのイベントが盛りだくさんです。
他にも、シカゴ観光、シカゴブルズ観戦、ライオンキング鑑賞など学校外に行く機会もあります。

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ハロウィンやクリスマスには、スーパーや家が飾りつけされていて、見ているだけで気分が上がります。
サンクスギビングやクリスマスは、家族で過ごす時間だと認識されているため、長い休暇があります。
全員が季節のイベントを大切にしていると感じました。

 

写真左:クリスマス中のお店の様子 / 写真右:シカゴのクリスマスツリー

 

留学を終えて

4か月間の留学を通して、とても貴重な体験をたくさんすることができました。

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留学生活は想像以上に辛いこと、大変なことがありました。
特に、現地の大学生と日本語で理解するのでさえ難しいような専門科目を受講するのは、能力的にも精神的にも辛かったです。

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しかし、困難に向き合うことでさらに成長することができたと思います。
日本から離れ、非日常的な生活の中で自分と向き合うこともできました。
言語や文化、育ってきた環境が大きく違う人達との生活を通して、大切な友達と出会うことができたのも自分にとって大きな財産です。

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日本に帰ってきて、英語に触れる機会を作る難しさを実感しています。
留学を通して得たものを向上させ続けるためにも、勉強し続けます。

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英語に集中したい人にとって、この留学プログラムはぴったりなので、今回から始まったアンドリュース大学との交換留学がこれからも続き、多くの人がこのレポートを通して興味をもってもらえれば嬉しいです。

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最後に、この留学プログラムに参加するなかでサポートしてくださった大阪公立大学の先生方、アンドリュース大学の先生方に感謝します。

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ありがとうございました。

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