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第10回ソーシャル・イノベーション研修(オンライン、2022年3月)
日程
2022年3月10日(木)~3月25日(金) (16日間)
参加人数
86名:アンドリュース大学 (米国, 5), ベラルーシ州立経済大学 (ベラルーシ, 1), ベネメリタ・プエブラ自治大学 (メキシコ, 3), 中央ミンダナオ大学 (フィリピン, 1), デ・ラ・サール大学 医療・健康科学研究所 (フィリピン, 3), ドムボスコカトリック大学 (ブラジル, 2), 貿易大学 (ベトナム, 1), ガジャ・マダ大学 (インドネシア, 1), アラバエフ キルギス州立大学日本研究所 (キルギス共和国, 1), 国際大学 (ベトナム, 1), カリンガ州立大学 (フィリピン, 2), マカオ科学技術大学 (マカオ, 5), マリアノマルコス州立大学 (フィリピン, 27), ミンダナオ州立大学 (フィリピン, 2), メキシコ国立自治大学 (メキシコ, 1), ノンラム大学 (ベトナム, 1), 大阪市立大学 (日本, 5), 大阪府立大学 (日本, 1), ロンブロン州立大学 (フィリピン, 2), サイト大学 (マレーシア, 2), サン・ペドロ大学 (フィリピン, 1), セントポール大学 (フィリピン, 2), アンダラス大学 (インドネシア, 1), マラ大学 (マレーシア, 7), サンパウロ大学 (ブラジル, 1), 南フィリピン科学技術大学 (フィリピン, 1), イマキュレートコンセプション大学 (フィリピン, 2), 文藻外国語大学 (台湾, 2), 西ビサヤ州立大学 (フィリピン, 2)
活動拠点
オンライン (自宅)

Report

第10回 SIGLOC-online テーマ
~ SDGs:地球規模の課題解決に向けた地域コミュニティーにおけるソーシャルイノベーション~

 

大阪市立大学は、2018年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業」の採択校として、Collaborative Online International Learning (COIL)を活用したソーシャル・イノベーター育成プログラムを開発しています。その一環として、SIGLOC (Socially Innovative Global Classroom)という短期集中型のソーシャル・イノベーション研修を行っています。

2020年の春より、COVID-19の影響を受けない国際教育として完全オンラインによるCOIL型教育プログラム「SIGLOC-online」を実施しています。

この度、「第10回SIGLOC-online」が、3月10日より3月25日まで約2週間にわたって実施され、無事に終了しました。

今回のテーマ「SDGs:地球規模の課題解決に向けた地域コミュニティーにおけるソーシャルイノベーション」に基づき、参加学生たちが取り組んだ2週間の概要をまとめています。

リーフレット

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オリエンテーション

プログラムの開始に先駆け、オリエンテーションが開催されました。
参加者のタイムゾーンを考慮し、セッションは1日3回実施し、それぞれ50人ほどの参加者がありました。
参加学生と教員全員が自宅から参加する完全オンライン形式で実施されました。


オリエンテーションの様子(3月1日)
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ウェルカム・セッション

オープニング・セッションでは、本プログラムの趣旨や流れについて教員から説明があり、その後、ランダムにグループ分けを何度も行いながら、参加学生たちは自己紹介をしてお互いの交流を深めました。


ウェルカム・セッションの様子(3月10日)
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本プログラムのテーマは「SDGs:地球規模の課題解決に向けた地域コミュニティーにおけるソーシャルイノベーション」。
ウェルカム・セッションに前後して、参加学生は最初のタスクである非同期ディベートに取りかかります。

このセッション1は、経済的観点から持続可能性について議論することが目的です。
まずは、文献を読み、自分の立場で建設的な意見を組み立て、その後、真逆の意見をもつ対戦相手に反論する形で討論を進めていきます。

 

 

カルチャー・プログラム

カルチャー・プログラムでは、参加学生はチームに分かれ、まずチーム名とチームロゴを作成します。
各チームはさまざまなツールを使用してミーティングを行い、主催するイベントの企画などを話し合いました。

まずは、大阪市立大学 (OCU)と米国アンドリュース大学が最初のカルチャーイベントを共同で開催しました。「なぞなぞクイズ大会」が実施され、勝者には賞が贈られました!

他のグループも、音楽クイズやおしゃべり会などのイベントを企画し、招待し合い、週末には国境と時差を超えて交流を楽しみました。

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そして本プログラムの最終日には、OCU学生たちが「日本の年中行事」を紹介するイベントを開催しました。

日本のお正月、節分、ひな祭り、子どもの日、十五夜など、海外から参加した学生たちは興味深く聞き入り、中には「自分の国にも似たような習慣がある!」という声もあがりました。

カルチャー・プログラム開催の様子

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また、チームを超えた活動として、Slack上でクイズを出したり、写真を紹介したりしてお互いの交流を楽しみました。


クイズ・チャンネル(一部)


写真チャンネル

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課題への取組み:リサーチ・情報分析・ディスカッション

セッション2~4ではチーム(各5~6名)に分かれて、チームメンバーのさまざまな視点から、地域コミュニティーの持続可能性が、ひいては地球の持続可能性に繋がるような、ユニークで確固たる実践的な提案を見つけ出していきます。

参加者は、自分の国や地域の社会課題の解決と持続可能性を提案するアイデアを「ピクチャー・ブック」にまとめ、チーム内でお互いにコメントを出し合いながら自分のアイデアを磨いていきました。

そして、最終的に、全てのセッションを通して学んだことや発見したことを Reflectionレポートとしてまとめました。
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まとめ・レポート:最終報告会

最終日の最終報告会は、午後と夜の2回に分けて開催されました。

参加者はZoomで少人数の部屋に分かれ、各自作成したピクチャー・ブックを用いて、異なるチームのメンバーに対してプレゼンテーションを行いました。


最終報告会でのプレゼンテーションの様子(3月25日)

 

10th SIGLOC_closing
最終報告会が終わって記念撮影
2週間に渡る課題への取組み、お疲れさまでした!

最後に、BEVIとアンケートに答えたらプログラムは修了です。
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SIGLOC-onlineの全期間が終了後、すべての課題を達成した学生に修了証が付与されました。

 

参加学生による自己評価・アンケート結果

NPS (Net Promoter Score)
NPSとは、この活動を友人や同僚に薦める可能性を数値化したものです。

第10回 SIGLOC-online: NPS 81.1

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今回のSIGLOC-onlineを終えた参加学生へ、アンケート調査を行いました。

下記にその結果をまとめましたのでご覧ください。

第10回 SIGLOC-online Feedback Questionnaire Result (Updated)

第10回 SIGLOC-online Pre & Post Self-Evaluation Results
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今回のSIGLOC-onlineは、大阪市立大学として開催する最後のプログラムとなりました。
2022年4月から、大阪市立大学は大阪府立大学と統合し、「大阪公立大学」として新たに歩み始めます。

2週間の集中講座において、海外学生とともにそれぞれの国で同じ社会問題に向き合い、COIL型教育として協働することで、現地での研修とは異なった気づきや学びが得られることが期待されます。

これからも、COIL推進室は、よりよい教育プログラムを目指して開発に取り組んでいきます。

 

修了生の国籍
インドネシア、キルギス共和国、台湾、日本、フィリピン、ブラジル、米国、ベトナム、ベラルーシ共和国、マカオ、マレーシア、メキシコ