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第9回ソーシャル・イノベーション研修(オンライン、2021年9月)
日程
2021年9月13日(月)~24日(金) (12日間)
参加人数
30名: インドネシア大学 (インドネシア, 2), 王立プノンペン大学 (カンボジア, 1), 大阪市立大学 (日本, 7), 大阪府立大学 (日本, 1), 義守大学 (台湾, 1), クレソ大学 (ザンビア, 1), サン・ペドロ大学 (フィリピン, 4), ブラウィジャヤ大学 (インドネシア, 1), マレーシア工科大学 (マレーシア, 2), ミサミス大学 (フィリピン, 7), ムクバ大学 (ザンビア, 3)
活動拠点
オンライン (自宅)

Report

第9回 SIGLOC-online テーマ
~ SDGs:地球規模の課題解決に向けた地域コミュニティーにおけるソーシャルイノベーション~

 

大阪市立大学は、2018年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業」の採択校として、Collaborative Online International Learning (COIL)を活用したソーシャル・イノベーター育成プログラムを開発しています。その一環として、SIGLOC (Socially Innovative Global Classroom)という短期集中型のソーシャル・イノベーション研修を行っています。

2020年の春より、COVID-19の影響を受けない国際教育として完全オンラインによるCOIL型教育プログラム「SIGLOC-online」を実施しています。

この度、「第9回SIGLOC-online」が、9月13日より9月24日まで約2週間にわたって実施され、無事に終了しました。リーフレット

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オリエンテーション

プログラムの開始に先駆け、オリエンテーションが開催されました。
9の国と地域より16大学、総勢41名の学生が集結し、参加学生と教員全てが自宅から参加する完全オンライン形式で実施されました。

9th SIGLOC-online
オリエンテーションの様子(9月6日)
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オープニング・セッション

2回目の顔合わせとなったオープニングセッションでは、プログラムの趣旨や流れについて説明後、5~6人のグループに分かれてシャッフルし、自己紹介をしてお互いの交流を深めました。


オープニング・セッションの様子(9月13日)

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オープニングセッションに前後して、参加学生は非同期ディベートのタスクに取りかかります。
今回のテーマは「SDGs:地球規模の課題解決に向けた地域コミュニティーにおけるソーシャルイノベーション」。

セッション1では、経済的観点から持続可能性について議論することが目的です。
まずは、文献を読み、自分の立場で建設的な意見を組み立て、その後、真逆の意見をもつ対戦相手に反論する形で討論を進めていきます。

 

 

カルチャープログラム

カルチャー・プログラムでは、参加学生は5~6人のチームに分かれ、チーム名とチームロゴを作成。
各チームはさまざまなツールを使用してチームミーティングを行い、ウィークエンド・パーティーの企画などを話し合いました。

Group discussion

group discussion

チームで集まってディスカッションする様子

team_logo
カルチャー・プログラム:各チームのチームロゴ(一部)

また、チームを超えた活動として、Slack上でクイズを出したり写真を紹介したりしてお互いの交流を楽しみました。

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クイズ・コーナー(一部)

 

写真紹介コーナー(一部)

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ウィークエンド・パーティ

日々の課題に追われる中、週末に学生たちによるWeekend Partyが開催されました。

映画上映会やゲーム大会、お話会など、国境と時差を越えてオンラインで交流を楽しんだ様子です。

映画上映会の企画や日程調整などSlackでのやりとり(9月18~19日)

 

 

課題への取組み:リサーチ・情報分析・ディスカッション

セッション2~4ではチーム(各5~6名)に分かれて、チームメンバーのさまざまな視点から、地域コミュニティーの持続可能性が、ひいては地球の持続可能性に繋がるような、ユニークで確固たる実践的な提案を見つけ出していきます。

参加者は、自分の国や地域の社会課題の解決と持続可能性を提案するアイデアを「ピクチャー・ブック」にまとめ、チーム内でお互いにコメントを出し合いながら自分のアイデアを磨いていきました。

そして、最終的に、全てのセッションを通して学んだことや発見したことを Social Innovation (SI) レポートとしてまとめました。

 

 

まとめ・レポート:最終報告会

最終日の最終報告会は、全ての学生が一緒に参加できる時間帯を調整し、全員参加で実施しました。

参加者はZoomで6つの部屋に分かれて、各自作成したピクチャー・ブックを用いて、異なるチームのメンバーに対してプレゼンテーションを行いました。

sigloc_presentation
最終報告会でのプレゼンテーションの様子

 

ikawadani_highschool

今回の最終報告会には、兵庫県立伊川谷高等学校の生徒さんたちがオブザーバーとして参加されました。
参加学生が英語でプレゼンするのをZoomを通してご観覧いただきました。

 


最終報告会が終わって記念撮影(9月24日)
右上には兵庫県立伊川谷高等学校の生徒さんたちも写っています!

 

SIGLOCの全期間が終了後、すべての課題を達成した30人の学生に修了証が付与されました。

 

参加学生による自己評価・アンケート結果

NPS (Net Promoter Score)
NPSとは、この活動を友人や同僚に薦める可能性を数値化したものです。

第9回 SIGLOC-online: NPS 63.3

9th SIGLOC NPS

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今回のSIGLOCを終えた参加学生へ、アンケート調査を行いました。

下記にその結果をまとめましたのでご覧ください。

第9回 SIGLOC-online Feedback Questionnaire Result

第9回 SIGLOC-online Pre & Post Self-Evaluation Results
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今回のSIGLOCは、大阪市立大学生にとっては単位が付与されるプログラムとなりました。

2週間の集中講座において、海外学生とともにそれぞれの国で同じ社会問題に向き合い、COIL型教育として協働する事で、現地での研修とは異なった気づきや学びが得られることが期待されます。

これからも、大阪市立大学COIL推進室は、よりよい教育プログラムを目指して開発に取り組んでいきます。

 

修了生の国籍
フィリピン (11名), 日本 (8名), ザンビア (4名), インドネシア (3名),マレーシア (2名), カンボジア (1名), 中国 (1名)

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お知らせ

発表「SIGLOC: 世界中の学生とSDGsを議論する2週間」がYouTubeにアップされました!

12月1日に開催されたスマートシティ・インスティテュート主催『CEP(Civic Engagement & Pride)に火をつけろ!~スマートシティの要は市民参加』シリーズ特別企画において、COIL推進室が「SIGLOC: 世界中の学生とSDGsを議論する2週間」と題した発表をしました。

その様子がYouTubeにアップされましたので、ぜひご視聴ください!
https://www.youtube.com/watch?v=AeOwe6GanaE

当初の渡航を伴うSIGLOCから、COVID-19の影響をうけてオンラインで実施するSIGLOCへと発展した経緯、プログラムの狙いと構成、参加者の学びや今後の展望などについて、担当教員がそれぞれの熱い思いを語っています。

また、第9回SIGLOC-online に参加した学生も登壇し、実際にプログラムで取り組んだ内容を具体的に説明し、海外の学生との協働学習で良かったことや苦労したことなど、経験と気づきも共有してくれました。

本SIGLOCプログラムについて、よくわかる内容となっています。是非、ご覧ください!